夏は高校生の青春本が読みたくなる
今週のお題「読書の夏」
ということで青春を題材にした本を読みたくなる。
最近映画も公開したし、DVDもを発売された本について再度紹介。
平田オリザさんの原作「幕が上がる」。
設定は演劇部に所属する高校生が新しく赴任した先生がきっかけに全国大会を目指すというストーリー。
演劇をチョイスしたのは作者自身が劇作家であるからだろう。マイナーな題材をチョイスしたこの本は個人的には新鮮で面白かった。
演劇部というのがどういう事をするのかが理解できた。
話の内容としては、演劇という部類ではあるが話はそんなに難しくはない。書かれてなく寧ろ分かりやすく説明されている。主人公達が段々と演劇に本気になる姿勢になって、出会いや別れを通じて大人と同じ心境になっていく様には本の世界に入り込めやすかった。
何より主人公の思春期の葛藤は誰しも共感できると思う。それは、今現在高校生として生活している学生や、大人になってからも多分通ってきただろう葛藤や思いがちゃんと描かれているからだ。
舞台の題材も初心者向けに書かれているからか宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」が扱われている。個人的には銀河鉄道の夜は好きな作品。より面白く読めた。高校生が色んな角度の解釈で銀河鉄道の夜を演じる。部活に打ち込んだ自分を振り返れた感覚。
打ち込んだ日々を思い出す小説。
夏に読書するにはいい本だと思います。
学生や大人も楽しめる一冊だと思うので夏休み時間があったら読んでみてはいかがでしょうか?
読んだ後、映画鑑賞も是非。
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