イレブンミニッツは日常の脆さを表した作品

日常は本人が意識していても、しなくても所で簡単に壊れる。

 

日常を意識しても、自分が死ぬということは意識してない。普段歩く道で自分が死ぬと思っている人間がいるのだろうか。

 

起きる出来事はさながらあの時のテロのようだ。

 

アート寄りな映画あるがゆえに、意味不な点まで思考を巡らす。そういうのが好きな方は面白いかもしれない。

 

映像の表し方も恐らくそうなんだと解釈。監督じゃないと真意はわからない。

 

ポーランド映画を初めて観たけど、映画館で観るものではないなと思った。

 

 結末はムナクソ悪い。人間模様も良くない。薬の売人。妻に執着した男。強盗未遂の青年。クズなプロデューサー。人が生きていくのは厳しい現実。

 

そして、たった1つのことでドミノ倒しのように進む話にそれぞれの時間軸を見ていく。

 

 この手法は「エレファント」以降、久々に観た。観る側は話の軸をひとつにしようとするから、疲れる映画だ。

 

手法は特別目新しさはなく、ただ淡々と進む。

 

唯一気がついたことは、淡々と進ませるためにBGMは使わないということ。

 

観ていたのが辛い。映像も話も。

話で済むならいいが、現実にはこの出来事は起きている。

 

それゆえ、日常をもっと大切にしようと思えた映画だった。